クライアント セットアップ

1. 対象とする環境

この資料では、次の環境で Webtribe を起動するための手順について説明します。

項目 内容
OS Windows
Java, Java Plug-in JDK 1.7.0_13 または JRE 1.7.0_13
Java Web Start JDK または JRE に付属のものを使用
サーバの IP アドレス 192.168.1.1
サーバの HTTP のポート番号 8080

補足補足

ToolClient は Java Application としてのみ実行できます。

クライアント Java Application Java Applet Java Web Start
ToolClient ×
RunClient


 

2. 実行方法

Java Clientを実行するには次の方法があります。

  1. Java Application
    クライアントに必要プログラムをセットアップして実行します。
  2. Java Applet
    毎回サーバからプログラムをダウンロードして実行します。
  3. Java Web Start(JWS)
    起動時に変更されたプログラムだけをダウンロードして実行します。

2-1. Java Application として実行

ポイントPoint
ToolClient, RunClient とも Java Application として実行可能です。

Java Application として実行するために必要なセットアップの手順は、2通りあります。

  1. サーバの共有フォルダをドライブ接続して実行。
    サーバの共有フォルダをドライブ接続し、ネットワークドライブからプログラムを起動します。
  2. ローカルドライブから実行。
    必要なファイルをサーバからコピーし、ローカルドライブからプログラムを起動します。

ここではサーバの構成が次のようになっているという前提で進めます。

項目 内容
サーバ名 MYSERVER
プロジェクトディレクトリ c:\Tomcat6.0\webapps\myproject
共有フォルダ c:\Tomcat6.0\webapps
共有名 webapps

2-1-1. サーバの共有フォルダをドライブ接続して実行。

ここではサーバの共有フォルダを Z ドライブに接続する方法で進めます。

  1. ドライブ接続
    共有フォルダ \\MYSERVER\webapps を Z: として接続します。
  2. ディレクトリ移動
    エクスプローラで Z:\myproject\WEB-INF\client フォルダを開きます。
  3. プログラム起動
    次のプログラムが Java Application として起動可能です。
    • ToolClient
      • ToolClientw.bat
        ToolClient を起動します。
        ToolClientw.bat を使って起動すると、実行中、コマンドプロンプトの画面が表示されません。
      • ToolClient.bat
        ToolClient を起動します。
        ToolClient.bat を使って起動すると、実行中、コマンドプロンプトの画面が表示されます。

    • RunClient
      • RunClientw.bat
        RunClient を起動します。
        RunClientw.bat を使って起動すると、実行中、コマンドプロンプトの画面が表示されません。
      • RunClient.bat
        RunClient を起動します。
        RunClient.bat を使って起動すると、実行中、コマンドプロンプトの画面が表示されます。


2-1-2. ローカルドライブから実行

ここではサーバにあるプロジェクトの WEB-INF 以下にある client フォルダを、クライアントの c:\webtribe\myproject にコピーする手順で進めます。

  1. コピー先フォルダ作成
    C ドライブに webtribe フォルダを作成
    webtribe フォルダに myproject フォルダを作成
  2. client フォルダをコピー
    サーバの \\MYSERVER\webapps\myproject\WEB-INF にある client フォルダをクライアントの c:\webtribe\myproject にコピーします。
  3. ディレクトリ移動
    エクスプローラで c:\webtribe\myproject\client フォルダを開きます。
  4. プログラム起動
    次のプログラムが Java Application として起動可能です。
    • ToolClient
      • ToolClientw.bat
        ToolClient を起動します。
        ToolClientw.bat を使って起動すると、実行中、コマンドプロンプトの画面が表示されません。
      • ToolClient.bat
        ToolClient を起動します。
        ToolClient.bat を使って起動すると、実行中、コマンドプロンプトの画面が表示されます。

    • RunClient
      • RunClientw.bat
        RunClient を起動します。
        RunClientw.bat を使って起動すると、実行中、コマンドプロンプトの画面が表示されません。
      • RunClient.bat
        RunClient を起動します。
        RunClient.bat を使って起動すると、実行中、コマンドプロンプトの画面が表示されます。


補足補足

各クライアント起動バッチファイルは、C ドライブにセットアップされた JDK, または JRE を認識するように設定されています。
他のドライブ(Dドライブ等)や他のディレクトリ(新しいバージョンの JDK 等)を使う場合は、そのドライブ、ディレクトリを setenv.bat に追加設定する必要があります。

参考例Example...(1) d:\jdk1.7.0_13 にセットアップされた JDK を使う場合
(1) d:\jdk1.7.0_13 にセットアップされた JDK を使う場合

setenv.bat の先頭に

set JAVA_HOME=d:\jdk1.7.0_13
という記述を追加します。


参考例Example...(2) d:\Program Files\Java\jre6; にセットアップされた JDK を使う場合
(2) d:\Program Files\Java\jre6; にセットアップされた JDK を使う場合

setenv.bat の先頭に

set JAVA_HOME=d:\Program Files\Java\jre6;
という記述を追加します。



2-2. Java Applet として実行

ポイントPoint
ToolClient は Java Applet として実行できません。
RunClient は Java Applet として実行できます。

注意注意
Webtribeを Java Applet として実行するためには、クライアントに Java Plug-in がセットアップされている必要があります。
Java Plug-in は JDK または JRE に含まれています。

  1. ブラウザを起動。
  2. Java Applet を起動するための URL を入力。
    http://192.168.1.1:8080/myproject/index.html を入力します。
  3. Applet 用の記述をした HTML へ遷移
    「RunClient(Applet)」のリンクをクリックします。
    リンクをクリックすると http://192.168.1.1:8080/myproject/RunClient.html に遷移し、Java Applet が起動します。

2-3. Java Web Start として実行

ポイントPoint
JWS(Java Web Start)を実行する場合、サーバ側では JNLP ファイルの Content-Type に application/x-java-jnlp-file をセットしてクライアントに返すように設定しておく必要があります。
Webtribe を Tomcat で使用する場合、そのための設定を Webtribe に含まれる web.xml に記述していますが、HTTP サーバ(Apache 等)と組み合わせる場合、その構成によっては HTTP サーバ側に Content-Type の設定が必要になる場合があります。
参考例Example...
  • Apache の場合
    mime.types に
    application/x-java-jnlp-file    jnlp
    
    と記述します。
  • Tomcat の場合
    web.xml に
    <mime-mapping>
        <extension>
            jnlp
        </extension>
        <mime-type>
            application/x-java-jnlp-file
        </mime-type>
    </mime-mapping>
    
    と記述します。
    (Webtribeには、あらかじめ上記内容を記述済みの web.xml ファイルが同梱されています。)


  1. ブラウザを起動。
  2. JWS(Java Web Start)を起動するための URL を入力。
    http://192.168.1.1:8080/myproject/index.html を入力します。
  3. プログラム起動
    次のプログラムが JWS(Java Web Start) として起動可能です。
    • ToolClient
      「ToolClient(JWS)」のリンクをクリックします。
      リンクをクリックすると http://192.168.1.1:8080/myproject/ToolClient.jsp に遷移し、JWS が起動します。
      注意注意
      ToolClientを JWS として起動すると、次のような確認のダイアログが表示されますので、「実行」をクリックしてください。

      ●図1. 警告ダイアログ
      images/tc01.png


    • RunClient
      「RunClient(Java Web Start)」または「RunClient(Java Web Start by JSP)」のリンクをクリックします。
      リンクをクリックすると http://192.168.1.1:8080/myproject/RunClient.jnlp または http://192.168.1.1:8080/myproject/RunClient.jsp に遷移し、JWS が起動します。

 

3. リポジトリインポート

Webtribe で登録した定義情報はリポジトリデータベースに保存されます。
このリポジトリデータベースを初期化します。

  1. ToolClient 起動
    上述の ToolClient を起動します。
  2. ログイン

    ログインダイアログが表示されますので、ユーザIDに「webtribe」、パスワードに「webtribe」を入力して、「OK」ボタンをクリックします。


    images/wt29.gif
  3. ALL Import 実行

    ToolClient が起動しますので、メニュー「Tools」から「ALL Import」を選択します。


    images/wt26.gif
  4. インポートファイル選択

    ファイル選択ダイアログが表示されますので、サーバの Webtribe をセットアップしたディレクトリ以下の WEB-INF/repository/import ディレクトリにあります webtribe0.jar ファイルを選択します。
    サーバセットアップドキュメントの例では、インポートファイルは次のディレクトリにあります。

    • Windows
      c:\Tomcat6.0\webapps\myproject\WEB-INF\repository\import\webtribe0.jar
    • Linux
      /opt/apache-tomcat-6.0.29/webapps/myproject/WEB-INF/repository/import/webtribe0.jar
      Linux の場合は、ファイル webtribe0.jar を Windows クライアントにコピーしてからインポートします。
      images/wt31.gif

  5. 警告ダイアログ

    「続行すると現在のリポジトリ内容は全て消去されます。」という警告ダイアログが表示されますが、「はい」をクリックします。


    images/wt30.gif
  6. インポート終了

    インポートが正常に終了すると、「リポジトリのインポートが正常に終了しました。」というダイアログが表示されますので、「了解」ボタンをクリックします。


    images/wt32.gif