RTE compiler

RTE compiler とは、定義情報(リポジトリ)を実行エンジンにて解読可能な形式 (RunTimeEnvironmentFormat)にファイル出力する機能です。
コンパイルにより作成された RTE形式の情報 は 実行エンジンにて高速に実行できるフォーマットになります。
そのため、定義入力Tool など その他ツール にて RTE形式の情報の読み込み/解析 は行うことができません。

クライアント情報は RTE形式のファイルをjar化 したものを生成します。
実行エンジンから RTE形式のファイル にアクセスするようにすることにより、
(1)リポジトリDBへのアクセス による コスト
(2)実行エンジンが 情報解析する コスト
を軽減し、高速に動作するようになります。

一般的にRTE形式への出力は、「開発が終了し、運用にのせる」場合に行います。
開発時には RTE形式ファイルを配置せず、リポジトリDB にアクセスして動作することにより 修正⇔実行 を繰り返し行 いやすいように環境を設定します。

1. 実行条件

RTE compiler を実行するためには、ライセンスが必要です。
ライセンスの発行他、詳細に関しては 担当営業 にお問い合わせください。

 

2. ツール起動方法(GUI)

  1. ToolClient/Desktop の メニュー より リポジトリツール(R) → RTECompiler を選択します。
    ./image/menu.gif
  2. 操作画面が表示されます。
    ./image/rte_vf.gif
 

3. 出力方法(GUI)

  1. ラジオボタンでリポジトリの出力形式「zip」or [jar]を選択します。
    zipにて出力したファイルはサーバ環境に配置することにより、リポジトリ情報をファイルより読み込みします。
    CAMC,PMC_DESKTOP(Project Management Consoleのデスクトップ情報) に関しては zip 処理が可能ですが、jar化しクライアント環境にて読み込みした方が高速に動作します。
  2. 「実行」ボタンを押下します。
  3. 保存先選択ダイアログ が表示されます
    ./image/chooser_server.gif

  4. 保存パス(ディレクトリを指定) を選択後 「保存」ボタン を押下します。
  5. 処理が開始します。
    ./image/export_vf.gif

    マネジャー単位 (manager) を選択した場合は、一覧を取得し テーブルに表示後 処理が開始されます。
    取消ボタン を押すと 処理が中断されます。
  6. 処理が終了すると 保存パス以下に ファイルが出力されます。
    常に出力するファイルは上書きされます。
  7. 出力ファイルを 適切な場所にコピー
    zip出力の場合は、VisualFrame実行環境のサーバ側コンフィグレーション に設定したXMLリポジトリの取得パスにコピーします。
    jar出力の場合は、クライアント実行ファイル(RunClient.bat など) の クラスパス設定に追加します。
 

4. 設定の保存

GUIにて設定した 情報 を ファイルに保存することができます。
メニュー の ファイル → 設定を保存... により 保存をします。
保存した設定を 読み込みする場合には メニュー の ファイル → 設定を読込... より 行います。
保存したファイル情報は CUI(コマンドライン)実行 の際にも使用します。

 

5. 出力方法(コマンドライン)

コマンドラインから処理する事も可能です。
実行の際には 「ToolClientにログインする ユーザ名/パスワード」 と 「設定ファイル(GUIから保存したファイル)」 が必要です。

製品には RteCompilerCUI.bat という バッチファイルが含まれています。
バッチファイルの内容を編集し実行することも可能です。
set LOGIN_USER=myName               	ToolClient にログインする際の ユーザ名を設定してください。
set LOGIN_PASSWORD=myPass        	ToolClient にログインする際の パスワードを設定してください。
set SETTING_FILE=RteSettingFile.txt 	GUI画面の設定保存により保存したファイルのパスを設定してください。

set JARFILE_CORE=lib/wedge-tool-client-1.6.0.jar
set JARFILE_CORE=%JARFILE_CORE%;lib/wedge-tool-common-1.6.0.jar
set JARFILE_CORE=%JARFILE_CORE%;lib/wedge-common-1.6.0.jar
set JARFILE_CORE=%JARFILE_CORE%;lib/wedge-common-client-1.6.0.jar

set CLASSPATH=%JARFILE_PATCH%;%JARFILE_CORE%

"%JAVA_HOME%\bin\java" jp.ne.mki.wedge.tool12.util.rte.RteCompilerCUI -user=%LOGIN_USER% -password=%LOGIN_PASSWORD% -file=%SETTING_FILE%