サーバ セットアップ

1. 対象とする環境

この資料では、次の環境で VisualFrame を起動するための手順について説明します。

OS Windows 2000 Linux(Redhat系) Windows 2000
Java Java2 SDK 1.4.2_04 Java2 SDK 1.4.2_04 Java2 SDK 1.4.2_04
サーブレットコンテナ Jakarta Tomcat 4.1.30 Jakarta Tomcat 4.1.30 Jakarta Tomcat 4.1.30
データベース Oracle 8.1.7 PostgreSQL 7.3.4 DB2 7.2.0

補足補足
データベース接続
ここでは Windows 2000 に Oracle または DB2 を、 Linux に PostgreSQL をセットアップするという内容になっておりますが、データベース接続に関する設定については、Windows, Linux とも同じです。
Windows 環境で PostgreSQL をお使いになる場合は Linux 環境での PostgreSQL 接続の説明を参照してください。
また、Linux 環境で Oracle、または DB2 をお使いになられる場合は、Windows 環境での Oracle、または DB2 接続の説明を参照してください。

また、VisualFrame をセットアップする時の設定項目を次のようにします。これらの項目を別の値にする場合は、適宜読み替えてください。

項目 Oracle PostgreSQL DB2 説明
プロジェクト名 myproject myproject myproject VisualFrameでは 1台のサーバで複数のシステムを稼動することができますが、
そのひとつひとつをプロジェクトと呼びます。
リポジトリデータベースのユーザID myprojectrp myprojectrp db2admin リポジトリデータベースに接続する時に使用するユーザID
リポジトリデータベースのパスワード myprojectrp myprojectrp db2admin リポジトリデータベースに接続する時に使用するパスワード
RMI通信ポート 49152 49152 49152 VisualFrameを構成するサーバプログラム間でのRMI通信で使用するポートの番号。

補足補足
ここでは個々の開発アプリケーションの単位をプロジェクトと呼んでいます。
プロジェクト名は次のような箇所で使われます。

補足補足
RMI 通信ポートの番号は他のアプリケーションとぶつからないようにしておく必要があります。
また、プロジェクトごとに別々にしておく必要があります。
【参考例】
1台のサーバでプロジェクトを 2つ起動する場合のポート番号。
myproject1 : 49152
myproject2 : 49153


 

2. 前提

ここでは次のような環境設定になっているという前提で進めます。
IP アドレスやディレクトリ構成などが異なっている場合は、適宜読み替えてください。

項目 Windows + Oracle Linux + PostgreSQL Windows + DB2
IP アドレス 192.168.1.1 192.168.1.1 192.168.1.1
JDK のセットアップディレクトリ c:\j2sdk1.4.2_04 /usr/java/j2sdk1.4.2_04 c:\j2sdk1.4.2_04
Tomcat のセットアップディレクトリ c:\Tomcat4.1 /opt/jakarta-tomcat-4.1.30 c:\Tomcat4.1
Tomcat の HTTP ポート番号 8080 8080 8080
DBMS名 バージョン Oracle 8.1.7 PostgreSQL 7.3.4 DB2 7.2.0
JDBC ドライバへのファイルパス c:\java\lib\classes12.zip /opt/java/lib/postgresql.jar c:\java\lib\db2java.zip
データベース が稼動するホスト 127.0.0.1(192.168.1.1) 127.0.0.1(192.168.1.1) 127.0.0.1(192.168.1.1)
JDBC のポート番号 1521 5432 6789
リポジトリ用データベース名 myprojectrp myprojectrp projrp
Oracle の SID ORCL

 

3. Windows + Oracle でのサーバセットアップ

3-1. WAR ファイル展開

  1. WAR ファイルをコピー
    CD-ROM またはダウンロードしたファイルから visualframe.war をコピーします。
    コピー先は Tomcat の webapps ディレクトリです。
    今回の例では、c:\Tomcat4.1\webapps ディレクトリに visualframe.war をコピーします。
  2. WAR ファイル をリネーム
    コピーした visualframe.war をプロジェクト名にリネームします。
    今回の例では、myproject.war にリネームします。
  3. Tomcat を起動
    Tomcat を起動すると、myproject というディレクトリが c:\Tomcat4.1\webapps に作成され、その中に myproject.war の内容が展開されます。
    すでに Tomcat が起動している場合は、いったん終了してから起動し直します。
補足補足
この段階でのディレクトリ構成は次のようになります。
c:\Tomcat4.1
    |
    +-- webapps
          |
          +-- myproject
                |
                +-- conf(Applet/JWS Client 用設定ファイル)
                |     |
                |     +-- xml(以下省略)
                +-- extend(Netscape, IE 用 HTML ファイル)
                +-- ie(IE 用 HTML ファイル)
                +-- images
                +-- jsp(サンプルアプリケーション用JSPファイル)
                +-- lib(Applet, JWS 用 JAR ファイル)
                +-- META-INF
                +-- netscape(Netscape 用 HTML ファイル)
                +-- opera(Opera 用 HTML ファイル)
                +-- WEB-INF
                      |
                      +-- client(Java Application Client)
                      |     |
                      |     +-- conf(クライアント用設定ファイル)
                      +-- conf(サーバ用設定ファイル)
                      +-- lib(サーバ用 JAR ファイル)
                      +-- logs(サーバ用ログ出力先)
                      +-- ntservice(以下省略)
                      +-- pid(UNIX 環境用)
                      +-- repository
                      |     |
                      |     +-- db(リポジトリDB 構築用 Create 文)
                      |     +-- import(リポジトリ初期設定用 XML ファイル)
                      |
                      +-- xmlzip(リポジトリ(ZIP)格納用フォルダ)

3-2. リポジトリDB 作成

リポジトリ定義情報を格納するためのデータベースを作成します。


Oracle の場合は次のような手順になります。
  1. リポジトリ用表領域作成
    テーブルを格納するための表領域を作成します。
  2. ユーザ作成
    プロジェクト用の Oracle ユーザアカウントを作成します。
  3. テーブル作成
    リポジトリ定義情報を格納するテーブルを作成します。

ここでは、次のような前提で進めていきます。

項目 内容
表領域名 MYPROJECTRP
リポジトリ用表領域のファイル名 C:\Oracle\oradata\ORCL\myprojectrp.dbf
リポジトリ用表領域のサイズ 50MB
作業用表領域 TEMP
Oracle ユーザID myprojectrp
Oracle パスワード myprojectrp
Oracle ユーザに与える権限 connect, resource

補足補足
Oracle セットアップ時にデフォルトで作成される作業用表領域の名称は次のようになります。
Oracle 8.0 : TEMPORARY_DATA
Oracle 8i, 9i : TEMP

ポイントPoint
リポジトリ定義情報を格納するのに必要な表領域のサイズは、開発規模により異なります。
おおよその目安として、上記 50MB のサイズで 30画面~50画面程度の規模のシステムを格納することができます。
さらに規模が大きいシステムを構築される場合は、表領域を大きめにしておかれることをお勧めします。

  1. 表領域作成
    SQL Plus を起動し、ユーザ SYSTEM で接続します。
    C:\>sqlplus system/manager
    次の SQL を入力して表領域を作成します。
    create tablespace myprojectrp datafile 'C:\Oracle\oradata\ORCL\myprojectrp.dbf'
    size 50m reuse
    autoextend on next 512k
    minimum extent 64k
    default storage ( initial 32k next 32k minextents 1 maxextents unlimited pctincrease 0);
    

  2. ユーザ作成
    表領域が作成されたら、次の SQL を入力してユーザを作成します。
    create user myprojectrp identified by myprojectrp
    default tablespace myprojectrp
    temporary tablespace TEMP;
    grant connect, resource to myprojectrp;
    

  3. テーブル作成
    テーブルを作成するための SQL は、WAR ファイルを展開したディレクトリにあります。
    ここでは c:\Tomcat4.1\webapps\myproject\WEB-INF\repository\db\oracle.sql になります。
    いったん SQL Plus を終了し、上記 SQL のあるディレクトリに移動します。次に作成したユーザ myprojectrp を使って SQL Plus で接続し直します。
    C:\>cd \jakarta-tomcat-Jakarta Tomcat 3.2.4\webapps\myproject\WEB-INF\repository\db
    c:\Tomcat4.1\webapps\myproject\WEB-INF\repository\db>sqlplus myprojectrp/myprojectrp
    

    SQL Plus から次のコマンドを入力して、oracle.sql を実行します。
    @oracle.sql
    テーブルが作成されたら SQL Plus を終了します。

3-3. コンフィグレーション編集


コンフィグレーションの設定には次の 2通りの方法があります。
  1. sed によるコンフィグレーションファイルの一括置換。
    ディレクトリ設定やポート番号の指定等の設定は、いくつかのコンフィグレーションファイルに記述しておく必要があります。 この設定をファイルに指定しておき、そのファイルを sed が読み込んで、コンフィグレーションファイルを一括置換する方法です。
    一括置換を行うためには sed が必要になります。
    また、bash を使って sed を起動する仕組みになっていますので、bash も必要になります。
    sed, bash はcygwin等に含まれていますので、まだ sed がない場合は、まず cygwin 等をセットアップしてください。
  2. 手作業でコンフィグレーションファイルを編集。
    エディタを使ってコンフィグレーションファイルを編集します。
注意注意
C:\>cd \jakarta-tomcat-4.1.30\webapps\myproject\WEB-INF\setenv.bat では以下のフォルダを検索するようになっています。
JDK、またはJREがインストールフォルダ(JAVA_HOME)が以下のフォルダでない場合は手動でJAVA_HOMEを設定する必要があります。
c:\j2sdk1.4.2_09
c:\Program Files\Java\j2re1.4.2_09
c:\j2sdk1.4.2_08
c:\Program Files\Java\j2re1.4.2_08
c:\j2sdk1.4.2_07
c:\Program Files\Java\j2re1.4.2_07
c:\j2sdk1.4.2_06
c:\Program Files\Java\j2re1.4.2_06
c:\j2sdk1.4.2_05
c:\Program Files\Java\j2re1.4.2_05
c:\j2sdk1.4.2_04
c:\Program Files\Java\j2re1.4.2_04
c:\j2sdk1.4.2_03
c:\Program Files\Java\j2re1.4.2_03
c:\j2sdk1.4.2_02
c:\Program Files\Java\j2re1.4.2_02
c:\j2sdk1.4.2_01
c:\Program Files\Java\j2re1.4.2_01
c:\j2sdk1.4.2
c:\Program Files\Java\j2re1.4.2
c:\j2sdk1.4.1_09
c:\Program Files\Java\j2re1.4.1_09
c:\j2sdk1.4.1_08
c:\Program Files\Java\j2re1.4.1_08
c:\j2sdk1.4.1_07
c:\Program Files\Java\j2re1.4.1_07
c:\j2sdk1.4.1_06
c:\Program Files\Java\j2re1.4.1_06
c:\j2sdk1.4.1_05
c:\Program Files\Java\j2re1.4.1_05
c:\j2sdk1.4.1_04
c:\Program Files\Java\j2re1.4.1_04
c:\j2sdk1.4.1_03
c:\Program Files\Java\j2re1.4.1_03
c:\j2sdk1.4.1_02
c:\Program Files\Java\j2re1.4.1_02
c:\j2sdk1.4.1_01
c:\Program Files\Java\j2re1.4.1_01
c:\j2sdk1.4.1
c:\Program Files\Java\j2re1.4.1
c:\j2sdk1.4.0_09
c:\Program Files\Java\j2re1.4.0_09
c:\j2sdk1.4.0_08
c:\Program Files\Java\j2re1.4.0_08
c:\j2sdk1.4.0_07
c:\Program Files\Java\j2re1.4.0_07
c:\j2sdk1.4.0_06
c:\Program Files\Java\j2re1.4.0_06
c:\j2sdk1.4.0_05
c:\Program Files\Java\j2re1.4.0_05
c:\j2sdk1.4.0_04
c:\Program Files\Java\j2re1.4.0_04
c:\j2sdk1.4.0_03
c:\Program Files\Java\j2re1.4.0_03
c:\j2sdk1.4.0_02
c:\Program Files\Java\j2re1.4.0_02
c:\j2sdk1.4.0_01
c:\Program Files\Java\j2re1.4.0_01
c:\j2sdk1.4.0
c:\Program Files\Java\j2re1.4.0
C:\jdk1.3.1_09
C:\Program Files\JavaSoft\JRE\1.3.1_09
C:\jdk1.3.1_08
C:\Program Files\JavaSoft\JRE\1.3.1_08
C:\jdk1.3.1_07
C:\Program Files\JavaSoft\JRE\1.3.1_07
C:\jdk1.3.1_06
C:\Program Files\JavaSoft\JRE\1.3.1_06
C:\jdk1.3.1_05
C:\Program Files\JavaSoft\JRE\1.3.1_05
C:\jdk1.3.1_04
C:\Program Files\JavaSoft\JRE\1.3.1_04
C:\jdk1.3.1_03
C:\Program Files\JavaSoft\JRE\1.3.1_03
C:\jdk1.3.1_02
C:\Program Files\JavaSoft\JRE\1.3.1_02
C:\jdk1.3.1_01
C:\jdk1.3.1
C:\Program Files\JavaSoft\JRE\1.3.1
C:\jdk1.3.0_02
C:\jdk1.3.0_01
C:\jdk1.3
C:\program files\javasoft\jre\1.3
myproject\WEB-INF\setenv.bat をテキストエディタで開き、ファイルの先頭でJAVA_HOMEを設定してください。
myproject\WEB-INF\client\setenv.bat も同様に各クライアントの環境に合わせてJAVA_HOMEを設定してください。
例:Java2 SDK 1.4.2_04を D ドライブ直下にインストールしている場合
set JAVA_HOME=d:\j2sdk1.4.2_04

if not "%JAVA_HOME%" == "" goto exec

rem --- Search for Java 2 SDK/Java 2 Runtime 1.4.2 PATH ------------------------

if not exist c:\j2sdk1.4.2_09\bin\java.exe goto jre14209
set JAVA_HOME=c:\j2sdk1.4.2_09
goto exec
・
・
・

3-3-1. sed によるコンフィグレーションファイルの一括置換

  1. 置換内容を編集。
    置換内容を記述したテンプレートが用意されていますので、そのファイルを編集します。
    テンプレートのファイル名は windows.sed で、今回の例では c:\Tomcat4.1\webapps\myproject にあります。
    補足補足
    テンプレートファイルやコンフィグレーションファイル内では、置換対象文字列は s#@{置換対象文字列}#置換後文字列#g という形式で記述されています。


    今回の例では、次のようにテンプレートファイルを次のように編集します。
    置換対象文字列 置換後文字列 備考
    @{WEDGEROOT} @{TOMCATHOME}/webapps/@{PROJECTID} プロジェクトのディレクトリを指定します。
    (例) c:\Tomcat4.1\webapps\myproject

    今回は変更する必要はありません。
    @{WEDGESERVERROOT} @{TOMCATHOME}/webapps/@{PROJECTID}/WEB-INF プロジェクト内でのサーバディレクトリを指定します。
    (例) c:\Tomcat4.1\webapps\myproject\WEB-INF

    今回は変更する必要はありません。
    @{PROJECTNAME} myproject プロジェクト名を指定します。
    @{JAVAHOME} c:\\j2sdk1.4.2_04 J2SDK または JRE をセットアップしたディレクトリを指定します。
    sed で \ を指定する場合は、二重に記述(\\)する必要がありますので注意してください。
    @{SERVERHOSTFORSERVER} localhost VisualFrame の各サーバ間で接続するための IP アドレスを指定します。
    今回はすべて 1台のマシンで稼動しますので、変更する必要はありません。
    @{SERVERHOSTFORCLIENT} 192.168.1.1 サーバ(セットアップをしているマシン)にクライアントから接続するための IP アドレスを指定します。
    @{HTTPPORT} 8080 HTTP 接続をするためのポート番号を指定します。
    今回は Tomcat のデフォルト設定を使いますので、8080 に設定します。
    @{RMIPORT} 49152 RMI 通信で使用するポート番号を指定します。
    今回は 49152 を指定します。
    @{HTMLALIAS} /@{PROJECTID} HTML ドキュメントにアクセスするための URI を指定します。
    今回は変更する必要はありません。
    @{SERVLETALIAS} /@{PROJECTID}/servlet サーブレットにアクセスするための URI を指定します。
    今回は変更する必要はありません。
    @{TOOLJDBCDRIVER} c:/java/lib/classes12.zip リポジトリデータベースに接続するために使う JDBC ドライバのパスを指定します。
    @{TOOLJDBCCLASS} oracle.jdbc.driver.OracleDriver リポジトリデータベースに接続するために使う JDBC ドライバのクラス名を指定します。
    @{TOOLJDBCURL} jdbc:oracle:thin:@127.0.0.1:1521:ORCL リポジトリデータベースに接続するための JDBC の URL を指定します。
    @{TOOLJDBCUSER} myprojectrp リポジトリデータベースに接続するためのユーザIDを指定します。
    @{TOOLJDBCPASS} myprojectrp リポジトリデータベースに接続するためのパスワードを指定します。
    @{SQLXML} Sql.ora リポジトリデータベースにアクセスする SQL が格納された WedgeServer.jar 内でのパスを指定します。
    このパスは JAR ファイル内での conf/xml 以下のパスを指定します。

    今回は Oracle を使いますので、WedgeServer.jar 内の conf/xml 以下にある Sql.ora を指定します。
    @{SERVERRULEPATH} lib/RuleCommonServer.jar RunApServer がダイナミックにロードするビジネスルールのパスを指定します。
    複数指定する場合はカンマ(,)で区切ります。
    使用するビジネスルールが class ファイルとして存在する場合は、ディレクトリを指定します。
    (例) classes ディレクトリに class ファイルが存在する場合。
    classes,lib/RuleCommonServer.jar
    @{DESKTOP} default Project Management Consoleで設定したデスクトップの物理名を指定します。
    まだデスクトップが作成されていない場合は、"default" にしておきます。
    @{PROJECTID} myproject プロジェクト名を指定します。
    @{TOMCATHOME} c:\\Tomcat4.1 Tomcat をセットアップしたディレクトリを指定します。
    この設定は Java のプログラムが参照しますので、円マーク(\), スラッシュ(/) のどちらでも使えますが、円マークを指定する場合は、二重に指定してください。
    c:\\Tomcat4.1
    @{SOCKETPORT} 54322
    管理サーバに接続するためのポート番号を指定します。
    この番号は、ライセンスファイルに記述されているポート番号と同じ番号を指定します。
    ライセンス購入時に、特にご指定頂かなかった場合はデフォルトで54322となります。
    @{CONTROLSERVLETALIAS} /VisualFrameControlServer/servlet 管理サーブレットに接続するための プロジェクト名(URI) を指定します。


  2. sed を実行して一括置換。
    コマンドプロンプトを開きます。
    プロジェクトディレクトリ(c:\Tomcat4.1\webapps\myproject)に移動します。
    次のコマンドを実行します。
    bash makeconf.sh windows.sed
    (makeconf.sh の中から sed を呼び出しています。)
    この結果、sed.files に登録されているファイルに対して、一括置換が行われます。

3-3-2. 手作業によるコンフィグレーションファイル編集

次のように各コンフィグレーションファイルを編集します。

3-4. NT サービス登録

VisualFrameはバッチファイル、サービスのどちらからでも起動できます。
VisualFrameをサービスから起動、停止できるようするためには、サービスに登録する必要があります。
VisualFrameをバッチファイルからのみ起動される場合は、読み飛ばしてください。

  1. サービス登録
    VisualFrameをセットアップしたディレクトリの WEB-INF\ntservice ディレクトリにある regist.bat を実行します。
    ここでは c:\Tomcat4.1\webapps\myproject\WEB-INF\ntservice\regist.bat を実行します。


  2. 確認
    コントロールパネルからサービスの画面を開き、登録されているかどうか確認します。
    今回のケースでは次のサービスが登録されます。
    • myprojectRMI
    • myprojectToolApRmi4Engine
    • myprojectToolApServer
    • myprojectToolDBServer
    • myprojectWaker

補足補足
登録したサービスを削除する場合は、unregist.bat を実行します。
今回のケースでは c:\Tomcat4.1\webapps\myproject\WEB-INF\ntservice\regist.bat になります。

3-5. 起動

まず、Tomcat を再起動します。
まだ Tomcat を起動していない場合は、起動します。

次に VisualFrame を起動します。
VisualFrameの起動は、バッチファイルから起動する方法と、サービスから起動する方法の 2通りがあります。

ポイントPoint
VisualFrameを実行するためには Tomcat の他に、事前に Oracle が起動している必要があります。
まだ、起動していない場合は、起動しておいてください。

3-5-1. バッチファイルによる起動

WEB-INF ディレクトリにある run.bat を実行します。
ここでは c:\Tomcat4.1\webapps\myproject\WEB-INF\run.bat になります。

ポイントPoint
各コマンドプロンプト画面の最後に「successfully」と表示されたら、正常に起動しています。
(RMI.bat のコマンドプロンプト画面には「successfully」は表示されません。)

ポイントPoint
run.bat はすべてのサーバプログラムを起動するため、まだ動作確認ができていない段階でエラーが出ると、どこでエラーが起きているかがわかりにくくなります。
プロジェクトを新規作成した後、初めてVisualFrameを起動する場合は、まずひとつずつ正常に起動することを確認していく方法をお勧めします。

ひとつずつ動作確認する場合は、次の順番でバッチファイルを実行してください。
  1. RMI.bat
  2. ToolDBServer.bat
  3. ToolApServer.bat
  4. ToolAp4Engine.bat

注意注意
各サーバプログラムを起動するバッチファイルは、J2SDK 1.3 以降で実装されたサーバホットスポットを使うように設定されています。
1.3 より前のバージョンの J2SDK や JRE には、サーバホットスポットが含まれていないため、この設定のままで起動するとエラーになります。
この場合は、各起動用バッチファイルから -server の指定を削除してください。
【参考例】ToolApServer の場合
ToolApServer の場合

"%JAVA_HOME%\bin\java" -server -Djava.rmi.server.hostname=%RMIHOST% %RMI_DEBUG% %RMI_LOGCALL% -classpath %JARFILE% jp.ne.mki.wedge.tool.apserver.main.ToolApServerMain



3-5-2. サービスによる起動

サービスから myprojectWaker を開始します。
myprojectWaker を開始すると、依存関係が設定された他のサービスも開始します。

ポイントPoint
各サービスでコンソール(標準出力)に出力された内容はログファイルに記録されます。
ログファイルは各サービスのディレクトリ(WEB-INF\ntservice ディレクトリ以下)に、起動した年月日、時刻のファイル名で作成されます。
各ログの最後に「successfully」と出力されていたら、正常に起動しています。
(RMI と Waker のサービスは正常に起動しても、ログに「successfully」は出力されません。)

ポイントPoint
myprojectWaker はすべてのサーバプログラムを起動するため、まだ動作確認ができていない段階でエラーが出ると、どこでエラーが起きているかがわかりにくくなります。
プロジェクトを新規作成した後、初めてVisualFrameを起動する場合は、まずひとつずつ正常に起動することを確認していく方法をお勧めします。

ひとつずつ動作確認する場合は、次の順番でサービスを開始してください。
  1. myprojectRMI
  2. myprojectToolDBServer
  3. myprojectToolApServer
  4. myprojectToolApRmi4Engine

注意注意
各サーバプログラムを起動するサービスは、J2SDK 1.3 で実装されたサーバホットスポットを使うように設定されています。
JRE には、サーバホットスポットが含まれていないため、この設定のままで起動するとエラーになります。
この場合は、service.ini ファイルから -server の指定を削除してください。

【参考例】ToolApServer の場合
ToolApServer の場合

Command=%JAVA_HOME%\bin\java -server -Xrs -Djava.rmi.server.hostname=%RMIHOST% %RMI_DEBUG% %RMI_LOGCALL% -classpath %JARFILE% jp.ne.mki.wedge.tool.apserver.main.ToolApServerMain



 

4. Linux でのサーバセットアップ

4-1. WAR ファイル展開

  1. war ファイルをコピー
    CD-ROM またはダウンロードしたファイルから visualframe.war をコピーします。
    今回の例では、/opt/jakarta-tomcat-4.1.30/webapps ディレクトリに visualframe.war をコピーします。
  2. WAR ファイル をリネーム
    コピーした visualframe.war をプロジェクト名にリネームします。
    今回の例では、myproject.war にリネームします。
  3. Tomcat を起動
    Tomcat を起動すると、myproject というディレクトリが /opt/jakarta-tomcat-4.1.30/webapps に作成され、その中に myproject.war の内容が展開されます。
    すでに Tomcat が起動している場合は、いったん終了してから起動し直します。
補足補足
この段階でのディレクトリ構成は次のようになります。
/opt/jakarta-tomcat-4.1.30
    |
    +-- webapps
          |
          +-- myproject
                |
                +-- conf(Applet/JWS Client 用設定ファイル)
                |     |
                |     +-- xml(以下省略)
                +-- extend(Netscape, IE 用 HTML ファイル)
                +-- ie(IE 用 HTML ファイル)
                +-- images
                +-- jsp(サンプルアプリケーション用JSPファイル)
                +-- lib(Applet, JWS 用 JAR ファイル)
                +-- META-INF
                +-- netscape(Netscape 用 HTML ファイル)
                +-- opera(Opera 用 HTML ファイル)
                +-- WEB-INF
                      |
                      +-- client(Java Application Client)
                      |     |
                      |     +-- conf(クライアント用設定ファイル)
                      +-- conf(サーバ用設定ファイル)
                      +-- lib(サーバ用 JAR ファイル)
                      +-- logs(サーバ用ログ出力先)
                      +-- ntservice(UNIX 環境では不要)
                      +-- pid(UNIX 環境用)
                      +-- repository
                      |     |
                      |     +-- db(リポジトリDB 構築用 Create 文)
                      |     +-- import(リポジトリ初期設定用 XML ファイル)
                      |
                      +-- xmlzip(リポジトリ(ZIP)格納用ディレクトリ)

4-2. 実行属性セット

VisualFrameが提供するシェルスクリプトファイルに実行属性をセットします。

4-3. リポジトリDB 作成

リポジトリ定義情報を格納するためのデータベースを作成します。


PostgreSQL の場合は次のような手順になります。
  1. ユーザ作成
    プロジェクト用の PostgreSQL ユーザアカウントを作成します。
  2. データベース作成
    リポジトリ定義情報を格納するデータベースを作成します。
  3. テーブル作成
    リポジトリ定義情報を格納するテーブルを作成します。

ここでは、次のような前提で進めていきます。

項目 内容
データベース名 myprojectrp
PostgreSQL ユーザID myprojectrp
PostgreSQL パスワード myprojectrp
PostgreSQL ユーザに与える権限 createdb

  1. ユーザ作成
    psql を起動し、ユーザ postgres で接続します。
    次の SQL を入力してユーザを作成します。同ユーザにはデータベース作成権限を付与しています。
    ユーザが作成できたら \q で psql を終了します。
    create user myprojectrp with password 'myprojectrp' createdb;
    

  2. データベース作成
    シェル から次のコマンドを入力してデータベースを作成します。
    createdb -U myprojectrp myprojectrp
    

  3. テーブル作成
    テーブルを作成するための SQL は、WAR ファイルを展開したディレクトリにあります。
    ここでは /opt/jakarta-tomcat-4.1.30/webapps/myproject/WEB-INF/repository/db/pgsql.sql になります。
    /opt/jakarta-tomcat-4.1.30/webapps/myproject/WEB-INF/repository/db ディレクトリに移動して、シェル から次のコマンドを入力します。
    psql -d myprojectrp -U myprojectrp < pgsql.sql

4-4. コンフィグレーション編集


コンフィグレーションの設定には次の 2通りの方法があります。
  1. sed によるコンフィグレーションファイルの一括置換。
    ディレクトリ設定やポート番号の指定等の設定は、いくつかのコンフィグレーションファイルに記述しておく必要があります。 この設定をファイルに指定しておき、そのファイルを sed が読み込んで、コンフィグレーションファイルを一括置換する方法です。
    一括置換を行うためには sed が必要になります。
    また、bash を使って sed を起動する仕組みになっていますので、bash も必要になります。
  2. 手作業でコンフィグレーションファイルを編集。
    エディタを使ってコンフィグレーションファイルを編集します。
注意注意
JDK、またはJREがインストールフォルダ(JAVA_HOME)が以下のフォルダでない場合は手動で JAVA_HOMEを設定する必要があります。
/usr/java/jdk1.3
/usr/java/jdk1.3.0_01
/usr/java/jdk1.3.0_02
/usr/java/jdk1.3.1
/usr/java/jdk1.3.1_01
/usr/java/jdk1.3.1_02
/usr/java/jdk1.3.1_03
/usr/java/jdk1.3.1_04
/usr/java/jdk1.3.1_05
/usr/java/jdk1.3.1_06
/usr/java/jdk1.3.1_07
/usr/java/jdk1.3.1_08
/usr/java/jdk1.3.1_09
/usr/java/jdk1.4.0
/usr/java/jdk1.4.0_01
/usr/java/jdk1.4.0_02
/usr/java/jdk1.4.0_03
/usr/java/jdk1.4.0_04
/usr/java/jdk1.4.0_05
/usr/java/jdk1.4.0_06
/usr/java/jdk1.4.0_07
/usr/java/jdk1.4.0_08
/usr/java/jdk1.4.0_09
/usr/java/jdk1.4.1
/usr/java/jdk1.4.1_01
/usr/java/jdk1.4.1_02
/usr/java/jdk1.4.1_03
/usr/java/jdk1.4.1_04
/usr/java/jdk1.4.1_05
/usr/java/jdk1.4.1_06
/usr/java/jdk1.4.1_07
/usr/java/jdk1.4.1_08
/usr/java/jdk1.4.1_09
/usr/java/jdk1.4.2
/usr/java/jdk1.4.2_01
/usr/java/jdk1.4.2_02
/usr/java/jdk1.4.2_03
/usr/java/jdk1.4.2_04
/usr/java/jdk1.4.2_05
/usr/java/jdk1.4.2_06
/usr/java/jdk1.4.2_07
/usr/java/jdk1.4.2_08
/usr/java/jdk1.4.2_09
myproject/WEB-INF/setenv.sh をテキストエディタで開き、
#! /bin/sh
の下でJAVA_HOMEを設定してください。
例:Java2 SDK 1.4.2_04を/var/java ディレクトリ以下にインストールしている場合
#! /bin/sh

JAVA_HOME=/var/java/j2sdk1.4.2_04
export JAVA_HOME if [ "${JAVA_HOME}" = "" ]; then if [ -d /usr/java/jdk1.3 ] ; then JAVA_HOME=/usr/java/jdk1.3 fi ・ ・ ・

4-4-1. sed によるコンフィグレーションファイルの一括置換

  1. 置換内容を編集。
    置換内容を記述したテンプレートが用意されていますので、そのファイルを編集します。
    テンプレートのファイル名は linux.sed で、今回の例では /opt/jakarta-tomcat-4.1.30/webapps/myproject にあります。
    補足補足
    テンプレートファイルやコンフィグレーションファイル内では、置換対象文字列は s#@{置換対象文字列}#置換後文字列#g という形式で記述されています。


    今回の例では、次のようにテンプレートファイルを次のように編集します。
    置換対象文字列 置換後文字列 備考
    @{WEDGEROOT} @{TOMCATHOME}/webapps/@{PROJECTID}

    プロジェクトのディレクトリを指定します。

    (例) /opt/jakarta-tomcat-4.1.30/webapps/myproject

    今回は変更する必要はありません。

    @{WEDGESERVERROOT} @{TOMCATHOME}/webapps/@{PROJECTID}/WEB-INF プロジェクト内でのサーバディレクトリを指定します。
    (例) /opt/jakarta-tomcat-4.1.30/webapps/myproject/WEB-INF
    今回は変更する必要はありません。
    @{PROJECTNAME} myproject プロジェクト名を指定します。
    @{JAVAHOME} /usr/java/j2sdk1.4.2_04 J2SDK または JRE をセットアップしたディレクトリを指定します。
    @{SERVERHOSTFORSERVER} localhost VisualFrame の各サーバ間で接続するための IP アドレスを指定します。
    今回はすべて 1台のマシンで稼動しますので、変更する必要はありません。
    @{SERVERHOSTFORCLIENT} 192.168.1.1 サーバ(セットアップをしているマシン)にクライアントから接続するための IP アドレスを指定します。
    @{HTTPPORT} 8080 HTTP 接続をするためのポート番号を指定します。
    今回は Tomcat のデフォルト設定を使いますので、8080 に設定します。
    @{RMIPORT} 49152 RMI 通信で使用するポート番号を指定します。
    今回は 49152 を指定します。
    @{HTMLALIAS} /@{PROJECTID} HTML ドキュメントにアクセスするための URI を指定します。
    今回は変更する必要はありません。
    @{SERVLETALIAS} /@{PROJECTID}/servlet サーブレットにアクセスするための URI を指定します。
    今回は変更する必要はありません。
    @{TOOLJDBCDRIVER} /opt/java/lib/postgresql.jar リポジトリデータベースに接続するために使う JDBC ドライバのパスを指定します。
    @{TOOLJDBCCLASS} org.postgresql.Driver リポジトリデータベースに接続するために使う JDBC ドライバのクラス名を指定します。
    @{TOOLJDBCURL} jdbc:postgresql://127.0.0.1/myprojectrp?encoding=EUC_JP リポジトリデータベースに接続するための JDBC の URL と文字コードを指定します。
    @{TOOLJDBCUSER} myprojectrp リポジトリデータベースに接続するためのユーザIDを指定します。
    @{TOOLJDBCPASS} myprojectrp リポジトリデータベースに接続するためのパスワードを指定します。
    @{SQLXML} Sql.pgsql リポジトリデータベースにアクセスする SQL が格納された WedgeServer.jar 内でのパスを指定します。
    このパスは JAR ファイル内での conf/xml 以下のパスを指定します。

    今回は PostgreSQL を使いますので、WedgeServer.jar 内の conf/xml 以下にある Sql.pgsql を指定します。
    @{SERVERRULEPATH} lib/RuleCommonServer.jar RunApServer がダイナミックにロードするビジネスルールのパスを指定します。
    複数指定する場合はカンマ(,)で区切ります。
    使用するビジネスルールが class ファイルとして存在する場合は、ディレクトリを指定します。

    (例) classes ディレクトリに class ファイルが存在する場合。
    classes,lib/RuleCommonServer.jar
    @{DESKTOP} default Project Management Consoleで設定したデスクトップの物理名を指定します。
    まだデスクトップが作成されていない場合は、"default" にしておきます。
    @{PROJECTID} myproject プロジェクト名を指定します。
    @{TOMCATHOME} /opt/jakarta-tomcat-4.1.30 Tomcat をセットアップしたディレクトリを指定します。
    (例) /opt/jakarta-tomcat-4.1.30
    @{SOCKETPORT} 54322 管理サーバに接続するためのポート番号を指定します。
    この番号は、ライセンスファイルに記述されているポート番号と同じ番号を指定します。
    ライセンス購入時に、特にご指定頂かなかった場合はデフォルトで54322となります。
    @{CONTROLSERVLETALIAS} /VisualFrameControlServer/servlet 管理サーブレットに接続するための プロジェクト名(URI) を指定します。


  2. sed を実行して一括置換。
    コマンドプロンプトを開きます。
    プロジェクトディレクトリ(/opt/jakarta-tomcat-4.1.30/webapps/myproject)に移動します。
    次のコマンドを実行します。
    # ./makeconf.sh linux.sed

    または
    # bash makeconf.sh linux.sed

    (makeconf.sh の中から sed を呼び出しています。)
    この結果、sed.files に登録されているファイルに対して、一括置換が行われます。

4-4-2. 手作業によるコンフィグレーションファイル編集

次のように各コンフィグレーションファイルを編集します。

4-5. 起動

まず、Tomcat を再起動します。
まだ Tomcat を起動していない場合は、起動します。

次に VisualFrame を起動します。
VisualFrameの起動は、起動メッセージをコンソールに出力するrund.shと起動メッセージをログファイルに出力するrun.shがあります。

ポイントPoint
VisualFrameを実行するためには Tomcat の他に、事前に PostgreSQL が起動している必要があります。
まだ、起動していない場合は、起動しておいてください。

4-5-1. run.shによる起動

WEB-INF ディレクトリにある run.sh を実行します。
ここでは /opt/jakarta-tomcat-4.1.30/webapps/myproject/WEB-INF/run.sh になります。
/opt/jakarta-tomcat-4.1.30/webapps/myproject/WEB-INF ディレクトリに移動して、次のコマンドを実行します。

# ./run.sh start
ポイントPoint
WEB-INF/logsディレクトリにrun.shが起動したプログラムのログファイル(*.out.log)が出力されています。各ログファイルの最後に「successfully」が出力されていれば、正常に起動しています。
(RMIのログファイルには「successfully」は出力されません。)

以下のコマンドを実行するとrun.shが起動した各プログラムの状態を確認できます。

# ./run.sh status
./ExecServer.sh status: RMIRegistry (pid 4494) running
./ExecServer.sh status: ToolDBServer (pid 4529) running
./ExecServer.sh status: ToolApServer (pid 4566) running
./ExecServer.sh status: ToolAp4Engine (pid 4601) running

4-5-2. rund.shによる起動

WEB-INF ディレクトリにある rund.sh を実行します。
ここでは /opt/jakarta-tomcat-4.1.30/webapps/myproject/WEB-INF/rund.sh になります。

# ./rund.sh start
ポイントPoint
コンソールに起動した各プログラムの起動メッセージが出力されます。各起動メッセージの最後に「successfully」が表示されていれば、正常に起動しています。
(RMIの起動メッセージには「successfully」は表示されません。)

以下のコマンドを実行するとrund.shが起動した各プログラムの状態を確認できます。

# ./rund.sh status
./ExecServer.sh status: RMIRegistry (pid 4494) running
./ExecServer.sh status: ToolDBServer (pid 4529) running
./ExecServer.sh status: ToolApServer (pid 4566) running
./ExecServer.sh status: ToolAp4Engine (pid 4601) running
ポイントPoint
run.sh および rund.sh はすべてのサーバプログラムを起動するため、まだ動作確認ができていない段階でエラーが出ると、どこでエラーが起きているかがわかりにくくなります。
プロジェクトを新規作成した後、初めてVisualFrameを起動する場合は、まずひとつずつ正常に起動することを確認していく方法をお勧めします。

ひとつずつ動作確認する場合は、次の順番でシェルファイルを実行してください。
  1. ./RMI.sh start
  2. ./ToolDBServer.sh start
  3. ./ToolApServer.sh start
  4. ./ToolAp4Engine.sh start
起動メッセージはコンソールに出力されます。

注意注意
各サーバプログラムを起動するシェルファイルは、J2SDK 1.3 以降で実装されたサーバホットスポットを使うように設定されています。
1.3 より前のバージョンの J2SDK や JRE には、サーバホットスポットが含まれていないため、この設定のままで起動するとエラーになります。
この場合は、各起動用シェルファイルから -server の指定を削除してください。
【参考例】
ToolApServer の場合 COMMAND="${JAVA_HOME}/bin/java -server -Djava.rmi.server.hostname=${RMIHOST} ${RMI_DEBUG} ${RMI_LOGCALL} -classpath ${JARFILE} jp.ne.mki.wedge.tool.apserver.main.ToolApServerMain"


 

5. Windows + DB2 でのサーバセットアップ

5-1. WAR ファイル展開

  1. WAR ファイルをコピー
    CD-ROM またはダウンロードしたファイルから visualframe.war をコピーします。
    コピー先は Tomcat の webapps ディレクトリです。
    今回の例では、c:\Tomcat4.1\webapps ディレクトリに visualframe.war をコピーします。
  2. WAR ファイル をリネーム
    コピーした visualframe.war をプロジェクト名にリネームします。
    今回の例では、myproject.war にリネームします。
  3. Tomcat を起動
    Tomcat を起動すると、myproject というディレクトリが c:\Tomcat4.1\webapps に作成され、その中に myproject.war の内容が展開されます。
    すでに Tomcat が起動している場合は、いったん終了してから起動し直します。
補足補足
この段階でのディレクトリ構成は次のようになります。
c:\Tomcat4.1
    |
    +-- webapps
          |
          +-- myproject
                |
                +-- conf(Applet/JWS Client 用設定ファイル)
                |     |
                |     +-- xml(以下省略)
                +-- extend(Netscape, IE 用 HTML ファイル)
                +-- ie(IE 用 HTML ファイル)
                +-- images
                +-- jsp(サンプルアプリケーション用JSPファイル)
                +-- lib(Applet, JWS 用 JAR ファイル)
                +-- META-INF
                +-- netscape(Netscape 用 HTML ファイル)
                +-- opera(Opera 用 HTML ファイル)
                +-- WEB-INF
                      |
                      +-- client(Java Application Client)
                      |     |
                      |     +-- conf(クライアント用設定ファイル)
                      +-- conf(サーバ用設定ファイル)
                      +-- lib(サーバ用 JAR ファイル)
                      +-- logs(サーバ用ログ出力先)
                      +-- ntservice(以下省略)
                      +-- pid(UNIX 環境用)
                      +-- repository
                      |     |
                      |     +-- db(リポジトリDB 構築用 Create 文)
                      |     +-- import(リポジトリ初期設定用 XML ファイル)
                      |
                      +-- xmlzip(リポジトリ(ZIP)格納用フォルダ)

5-2. リポジトリDB 作成

リポジトリ定義情報を格納するためのデータベースを作成します。


DB2 の場合は次のような手順になります。
  1. データベース作成
    テーブルを格納するためのデータベースを作成します。
  2. アクセス権限付与
    データベースにアクセスするための権限を付与します。
  3. テーブル作成
    リポジトリ定義情報を格納するテーブルを作成します。

ここでは、次のような前提で進めていきます。

項目 内容
DB2インストールフォルダ C:\SQLLIB
データベース名 projrp
DB2ユーザID projrp
DB2パスワード projrp
DB2ユーザに与える権限 CREATETABLE, CONNECT

  1. データベース作成
    DB2 の コマンド行プロセッサ を起動し、以下のコマンドを入力してデータベースを作成します。
    db2 => create database projrp

  2. アクセス権限付与
    OSのユーザとして projrp を作成します。
    DBAMD権限を持つユーザ(DB2のインストールユーザ)でデータベースに接続します。
    今回の例では ユーザID:db2admin、パスワード:db2admin とします。
    db2 => connect to projrp

    もしくは
    db2 => connect to projrp user db2admin using db2admin

    接続に成功すると以下のような出力があります。
    データベース接続情報
    
    データベース・サーバー      = DB2/NT 7.2.0
    SQL 権限 ID              = DB2ADMIN
    ローカル・データベース別名  = PROJRP
    

    以下のコマンドを実行し、ユーザにCREATETABLE, CONNECT権限を付与して下さい。
    db2 => grant createtab,connect on database to user projrp

  3. テーブル作成
    テーブルを作成するための SQL は、WAR ファイルを展開したディレクトリにあります。
    ここでは c:\Tomcat4.1\webapps\myproject\WEB-INF\repository\db\db2.sql になります。
    db2.sql ファイルをテキストエディタで開き、ファイルの先頭に以下を追加して下さい。
    connect to projrp user projrp using projrp

    DOSコマンドプロンプト から次のコマンドを入力して、db2.sql を実行します。
    C:\SQLLIB\bin>db2cmd db2clp db2 -cf c:\Tomcat4.1\webapps\myproject\WEB-INF\repository\db\db2.sql

    テーブルが作成されたらDOSコマンドプロンプトを終了します。
    db2.sql実行時の出力例
    データベース接続情報
    データベース・サーバー      = DB2/NT 7.2.0
    SQL 権限 ID              = PROJRP
    ローカル・データベース別名  = PROJRP
    
    DB20000I  SQL コマンドが正常に終了しました。
    DB20000I  SQL コマンドが正常に終了しました。
    ・
    ・
    DB20000I  SQL コマンドが正常に終了しました。
    

5-3. コンフィグレーション編集


コンフィグレーションの設定には次の 2通りの方法があります。
  1. sed によるコンフィグレーションファイルの一括置換。
    ディレクトリ設定やポート番号の指定等の設定は、いくつかのコンフィグレーションファイルに記述しておく必要があります。 この設定をファイルに指定しておき、そのファイルを sed が読み込んで、コンフィグレーションファイルを一括置換する方法です。
    一括置換を行うためには sed が必要になります。
    また、bash を使って sed を起動する仕組みになっていますので、bash も必要になります。
    sed, bash はcygwin等に含まれていますので、まだ sed がない場合は、まず cygwin 等をセットアップしてください。
  2. 手作業でコンフィグレーションファイルを編集。
    エディタを使ってコンフィグレーションファイルを編集します。
注意注意
JDK、またはJREがインストールフォルダ(JAVA_HOME)が以下のフォルダでない場合は手動で JAVA_HOMEを設定する必要があります。
c:\j2sdk1.4.2_09
c:\Program Files\Java\j2re1.4.2_09
c:\j2sdk1.4.2_08
c:\Program Files\Java\j2re1.4.2_08
c:\j2sdk1.4.2_07
c:\Program Files\Java\j2re1.4.2_07
c:\j2sdk1.4.2_06
c:\Program Files\Java\j2re1.4.2_06
c:\j2sdk1.4.2_05
c:\Program Files\Java\j2re1.4.2_05
c:\j2sdk1.4.2_04
c:\Program Files\Java\j2re1.4.2_04
c:\j2sdk1.4.2_03
c:\Program Files\Java\j2re1.4.2_03
c:\j2sdk1.4.2_02
c:\Program Files\Java\j2re1.4.2_02
c:\j2sdk1.4.2_01
c:\Program Files\Java\j2re1.4.2_01
c:\j2sdk1.4.2
c:\Program Files\Java\j2re1.4.2
c:\j2sdk1.4.1_09
c:\Program Files\Java\j2re1.4.1_09
c:\j2sdk1.4.1_08
c:\Program Files\Java\j2re1.4.1_08
c:\j2sdk1.4.1_07
c:\Program Files\Java\j2re1.4.1_07
c:\j2sdk1.4.1_06
c:\Program Files\Java\j2re1.4.1_06
c:\j2sdk1.4.1_05
c:\Program Files\Java\j2re1.4.1_05
c:\j2sdk1.4.1_04
c:\Program Files\Java\j2re1.4.1_04
c:\j2sdk1.4.1_03
c:\Program Files\Java\j2re1.4.1_03
c:\j2sdk1.4.1_02
c:\Program Files\Java\j2re1.4.1_02
c:\j2sdk1.4.1_01
c:\Program Files\Java\j2re1.4.1_01
c:\j2sdk1.4.1
c:\Program Files\Java\j2re1.4.1
c:\j2sdk1.4.0_09
c:\Program Files\Java\j2re1.4.0_09
c:\j2sdk1.4.0_08
c:\Program Files\Java\j2re1.4.0_08
c:\j2sdk1.4.0_07
c:\Program Files\Java\j2re1.4.0_07
c:\j2sdk1.4.0_06
c:\Program Files\Java\j2re1.4.0_06
c:\j2sdk1.4.0_05
c:\Program Files\Java\j2re1.4.0_05
c:\j2sdk1.4.0_04
c:\Program Files\Java\j2re1.4.0_04
c:\j2sdk1.4.0_03
c:\Program Files\Java\j2re1.4.0_03
c:\j2sdk1.4.0_02
c:\Program Files\Java\j2re1.4.0_02
c:\j2sdk1.4.0_01
c:\Program Files\Java\j2re1.4.0_01
c:\j2sdk1.4.0
c:\Program Files\Java\j2re1.4.0
C:\jdk1.3.1_09
C:\Program Files\JavaSoft\JRE\1.3.1_09
C:\jdk1.3.1_08
C:\Program Files\JavaSoft\JRE\1.3.1_08
C:\jdk1.3.1_07
C:\Program Files\JavaSoft\JRE\1.3.1_07
C:\jdk1.3.1_06
C:\Program Files\JavaSoft\JRE\1.3.1_06
C:\jdk1.3.1_05
C:\Program Files\JavaSoft\JRE\1.3.1_05
C:\jdk1.3.1_04
C:\Program Files\JavaSoft\JRE\1.3.1_04
C:\jdk1.3.1_03
C:\Program Files\JavaSoft\JRE\1.3.1_03
C:\jdk1.3.1_02
C:\Program Files\JavaSoft\JRE\1.3.1_02
C:\jdk1.3.1_01
C:\jdk1.3.1
C:\Program Files\JavaSoft\JRE\1.3.1
C:\jdk1.3.0_02
C:\jdk1.3.0_01
C:\jdk1.3
C:\program files\javasoft\jre\1.3
myproject\WEB-INF\setenv.bat をテキストエディタで開き、ファイルの先頭でJAVA_HOMEを設定してください。
myproject\WEB-INF\client\setenv.bat も同様に各クライアントの環境に合わせてJAVA_HOMEを設定してください。
例:Java2 SDK 1.4.2_04をDドライブ直下にインストールしている場合
set JAVA_HOME=d:\j2sdk1.4.2_04

if not "%JAVA_HOME%" == "" goto exec

if not exist c:\jdk1.4.2_09\bin\java.exe goto jre14209
set JAVA_HOME=c:\jdk1.4.2_09
goto exec
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5-3-1. sed によるコンフィグレーションファイルの一括置換

  1. 置換内容を編集。
    置換内容を記述したテンプレートが用意されていますので、そのファイルを編集します。
    テンプレートのファイル名は windows.sed で、今回の例では c:\Tomcat4.1\webapps\myproject にあります。
    補足補足
    テンプレートファイルやコンフィグレーションファイル内では、置換対象文字列は s#@{置換対象文字列}#置換後文字列#g という形式で記述されています。


    今回の例では、次のようにテンプレートファイルを次のように編集します。
    置換対象文字列 置換後文字列 備考
    @{WEDGEROOT} @{TOMCATHOME}/webapps/@{PROJECTID}

    プロジェクトのディレクトリを指定します。

    (例) c:\Tomcat4.1\webapps\myproject

    今回は変更する必要はありません。

    @{WEDGESERVERROOT} @{TOMCATHOME}/webapps/@{PROJECTID}/WEB-INF プロジェクト内でのサーバディレクトリを指定します。

    (例) c:\Tomcat4.1\webapps\myproject\WEB-INF

    今回は変更する必要はありません。

    @{PROJECTNAME} myproject プロジェクト名を指定します。
    @{JAVAHOME} c:\j2sdk1.4.2_04

    J2SDK または JRE をセットアップしたディレクトリを指定します。
    sed で \ を指定する場合は、二重に記述(\\)する必要がありますので注意してください。

    @{SERVERHOSTFORSERVER} localhost

    VisualFrame の各サーバ間で接続するための IP アドレスを指定します。

    @{SERVERHOSTFORCLIENT} 192.168.1.1 サーバ(セットアップをしているマシン)にクライアントから接続するための IP アドレスを指定します。
    @{HTTPPORT} 8080

    HTTP 接続をするためのポート番号を指定します。
    今回は Tomcat のデフォルト設定を使いますので、8080 に設定します。

    @{RMIPORT} 49152

    RMI 通信で使用するポート番号を指定します。
    今回は 49152 を指定します。

    @{HTMLALIAS} /@{PROJECTID}

    HTML ドキュメントにアクセスするための URI を指定します。
    今回は変更する必要はありません。

    @{SERVLETALIAS} /@{PROJECTID}/servlet

    サーブレットにアクセスするための URI を指定します。
    今回は変更する必要はありません。

    @{TOOLJDBCDRIVER} c:/java/lib/db2java.zip リポジトリデータベースに接続するために使う JDBC ドライバのパスを指定します。
    @{TOOLJDBCCLASS} COM.ibm.db2.jdbc.net.DB2Driver リポジトリデータベースに接続するために使う JDBC ドライバのクラス名を指定します。
    @{TOOLJDBCURL} jdbc:db2://127.0.0.1:6789/projrp リポジトリデータベースに接続するための JDBC の URL を指定します。
    @{TOOLJDBCUSER} projrp リポジトリデータベースに接続するためのユーザIDを指定します。
    @{TOOLJDBCPASS} projrp リポジトリデータベースに接続するためのパスワードを指定します。
    @{SQLXML} Sql.db2 リポジトリデータベースにアクセスする SQL が格納された WedgeServer.jar 内でのパスを指定します。
    このパスは JAR ファイル内での conf/xml 以下のパスを指定します。

    今回は DB2 を使いますので、WedgeServer.jar 内の conf/xml 以下にある Sql.db2 を指定します。
    @{SERVERRULEPATH} lib/RuleCommonServer.jar

    RunApServer がダイナミックにロードするビジネスルールのパスを指定します。
    複数指定する場合はカンマ(,)で区切ります。
    使用するビジネスルールが class ファイルとして存在する場合は、ディレクトリを指定します。

    (例) classes ディレクトリに class ファイルが存在する場合。
    classes,lib/RuleCommonServer.jar

    @{DESKTOP} default

    Project Management Consoleで設定したデスクトップの物理名を指定します。
    まだデスクトップが作成されていない場合は、"default" にしておきます。

    @{PROJECTID} myproject プロジェクト名を指定します。
    @{TOMCATHOME} c:\\Tomcat4.1

    Tomcat をセットアップしたディレクトリを指定します。
    この設定は Java のプログラムが参照しますので、円マーク(\), スラッシュ(/) のどちらでも使えますが、円マークを指定する場合は、二重に指定してください。
    c:\\Tomcat4.1

    @{SOCKETPORT} 54322

    管理サーバに接続するためのポート番号を指定します。
    この番号は、ライセンスファイルに記述されているポート番号と同じ番号を指定します。
    ライセンス購入時に、特にご指定頂かなかった場合はデフォルトで54322となります。

    @{CONTROLSERVLETALIAS} /VisualFrameServer/servlet

    管理サーブレットに接続するための プロジェクト名(URI) を指定します。



  2. sed を実行して一括置換。
    コマンドプロンプトを開きます。
    プロジェクトディレクトリ(c:\Tomcat4.1\webapps\myproject)に移動します。
    次のコマンドを実行します。
    bash makeconf.sh windows.sed
    (makeconf.sh の中から sed を呼び出しています。)
    この結果、sed.files に登録されているファイルに対して、一括置換が行われます。

5-3-2. 手作業によるコンフィグレーションファイル編集

次のように各コンフィグレーションファイルを編集します。

5-4. NT サービス登録

VisualFrameはバッチファイル、サービスのどちらからでも起動できます。
VisualFrameをサービスから起動、停止できるようするためには、サービスに登録する必要があります。
VisualFrameをバッチファイルからのみ起動される場合は、読み飛ばしてください。

  1. サービス登録
    VisualFrameをセットアップしたディレクトリの WEB-INF\ntservice ディレクトリにある regist.bat を実行します。
    ここでは c:\Tomcat4.1\webapps\myproject\WEB-INF\ntservice\regist.bat を実行します。

    注意注意
    サービスの登録を行うには、管理者権限が必要になります。 Windows(NT, 2000, XP)に管理者権限をもつユーザでログオンしてから、サービスの登録を実行してください。


  2. 確認
    コントロールパネルからサービスの画面を開き、登録されているかどうか確認します。
    今回のケースでは次のサービスが登録されます。
    • myprojectRMI
    • myprojectToolApRmi4Engine
    • myprojectToolApServer
    • myprojectToolDBServer
    • myprojectWaker

補足補足
登録したサービスを削除する場合は、unregist.bat を実行します。
ここでは c:\Tomcat4.1\webapps\myproject\WEB-INF\ntservice\regist.bat になります。

5-5. 起動

まず、Tomcat を再起動します。
まだ Tomcat を起動していない場合は、起動します。

次に VisualFrame を起動します。
VisualFrameの起動は、バッチファイルから起動する方法と、サービスから起動する方法の 2通りがあります。

ポイントPoint
VisualFrameを実行するためには Tomcat の他に、事前に DB2 および DB2 JDBC アプレット・サーバ が起動している必要があります。
まだ、起動していない場合は、起動しておいてください。

5-5-1. バッチファイルによる起動

WEB-INF ディレクトリにある run.bat を実行します。
ここでは c:\Tomcat4.1\webapps\myproject\WEB-INF\run.bat になります。

ポイントPoint
各コマンドプロンプト画面の最後に「successfully」と表示されたら、正常に起動しています。
(RMI.bat のコマンドプロンプト画面には「successfully」は表示されません。)

ポイントPoint
run.bat はすべてのサーバプログラムを起動するため、まだ動作確認ができていない段階でエラーが出ると、どこでエラーが起きているかがわかりにくくなります。
プロジェクトを新規作成した後、初めてVisualFrameを起動する場合は、まずひとつずつ正常に起動することを確認していく方法をお勧めします。

ひとつずつ動作確認する場合は、次の順番でバッチファイルを実行してください。
  1. RMI.bat
  2. ToolDBServer.bat
  3. ToolApServer.bat
  4. ToolAp4Engine.bat

注意注意
各サーバプログラムを起動するバッチファイルは、J2SDK 1.3 以降で実装されたサーバホットスポットを使うように設定されています。
1.3 より前のバージョンの J2SDK や JRE には、サーバホットスポットが含まれていないため、この設定のままで起動するとエラーになります。
この場合は、各起動用バッチファイルから -server の指定を削除してください。
【参考例】RunApServer の場合
RunApServer の場合

"%JAVA_HOME%\bin\java" -server -Djava.rmi.server.hostname=%RMIHOST% %RMI_DEBUG% %RMI_LOGCALL% -classpath %JARFILE% jp.ne.mki.wedge.run.server.main.XM_ServerMain



5-5-2. サービスによる起動

サービスから myprojectWaker を開始します。
myprojectWaker を開始すると、依存関係が設定された他のサービスも開始します。

ポイントPoint
各サービスでコンソール(標準出力)に出力された内容はログファイルに記録されます。
ログファイルは各サービスのディレクトリ(WEB-INF\ntservice ディレクトリ以下)に、起動した年月日、時刻のファイル名で作成されます。
各ログの最後に「successfully」と出力されていたら、正常に起動しています。
(RMI と Waker のサービスは正常に起動しても、ログに「successfully」は出力されません。)

ポイントPoint
myprojectWaker はすべてのサーバプログラムを起動するため、まだ動作確認ができていない段階でエラーが出ると、どこでエラーが起きているかがわかりにくくなります。
プロジェクトを新規作成した後、初めてVisualFrameを起動する場合は、まずひとつずつ正常に起動することを確認していく方法をお勧めします。

ひとつずつ動作確認する場合は、次の順番でサービスを開始してください。
  1. myprojectRMI
  2. myprojectToolDBServer
  3. myprojectToolApServer
  4. myprojectToolApRmi4Engine

注意注意
各サーバプログラムを起動するサービスは、J2SDK 1.3 で実装されたサーバホットスポットを使うように設定されています。
JRE には、サーバホットスポットが含まれていないため、この設定のままで起動するとエラーになります。
この場合は、service.ini ファイルから -server の指定を削除してください。

【参考例】ToolApServer の場合
ToolApServer の場合

Command=%JAVA_HOME%\bin\java -server -Xrs -Djava.rmi.server.hostname=%RMIHOST% %RMI_DEBUG% %RMI_LOGCALL% -classpath %JARFILE% jp.ne.mki.wedge.tool.apserver.main.ToolApServerMain



 

6. VisualFrame付属の JNLP ファイル(RunClient.jnlp)について

JNLP ファイルには codebase 属性を指定する必要があります。

【参考例】
<jnlp spec="1.0" codebase="http://www.mki.ne.jp/visualframe">

VisualFrame 付属の RunClient.jnlp では、この部分がデフォルトでは
<jnlp spec="1.0" codebase="$$codebase">
となっています。
$$codebase は実行時に、VisualFrame 付属のサーブレットによって、実行環境に合わせた適切なコードベースに変換され、クライアントに返るようになっています。
運用環境では、 のいずれかを行う必要があります。

6-1. VisualFrame 付属のサーブレットを使う場合

拡張子 jnlp を VisualFrame 付属のサーブレット(jp.ne.mki.wedge.common.servlet.JnlpServlet)が処理するように設定します。

  1. 開発環境の WEB-INF/lib にある JnlpServlet.jar を運用環境の WEB-INF/lib にコピーします。
  2. web.xml に次の記述を追加します。
    • servlet
      <servlet>
         <servlet-name>JnlpServlet</servlet-name>
         <servlet-class>jp.ne.mki.wedge.common.servlet.JnlpServlet</servlet-class>
      </servlet>
      

    • servlet-mapping
      <servlet-mapping>
         <servlet-name>JnlpServlet</servlet-name>
         <url-pattern>*.jnlp</url-pattern>
      </servlet-mapping>
      


6-2. $$codebase の部分を運用環境に合わせたコードベースに置き換え

RunClient.jnlp を次のように編集して保存します。

【参考例】
WEB サーバのホスト名 : www.mki.ne.jp
WEB アプリケーションのコンテキストルート : visualframe
の場合。
<?xml version="1.0" encoding="utf-8"?>

<jnlp spec="1.0" codebase="http://www.mki.ne.jp/visualframe">
	<information>
		<title>VisualFrame</title>
		<homepage href="http://www.mki.ne.jp/"/>
		<vendor>Media Knowledge Industrial Co.,Ltd.</vendor>
		<description>VisualFrame application.</description>
	</information>
	<resources>
		<j2se version="1.4*" />
		<jar href="lib/RunClient.jar"         main="true"  download="eager" />
		<jar href="lib/RuleCommonClient.jar"  main="false" download="lazy" />
		<jar href="lib/RunClientWdgs.jar"     main="false" download="lazy" />
		<jar href="lib/user_rule.jar"         main="false" download="lazy" />
		<jar href="lib/camc.jar"              main="false" download="lazy" />
		<jar href="lib/pmc_desktop.jar"       main="false" download="lazy" />
	</resources>
	<application-desc main-class="jp.ne.mki.wedge.run.client.main.WedgeMain">
	</application-desc>
</jnlp>

補足補足
サーブレットが使えない環境
【参考例】
  • CGI + Perl
  • PHP
  • IIS + ASP

等の場合は、この方法で行ってください。

 

7. バージョン情報の確認

7-1. バージョン情報の確認

以下のコマンドで VisualFrame のバージョン情報を確認できます。

上記のコマンドを実行すると以下のようなバージョン情報が表示されます。

VisualFrame
 Tool   version 1.1
 Engine version 1.1
 Requires repository version 1.00
Copyright (C) 2001-2002 Media Knowledge Industrial Co.,Ltd. All rigths reserved.
補足補足

VisualFrameControlServer も上記の方法でバージョン情報を確認できます