VisualFrame 簡易評価版 のリポジトリデータベースの移行手順

1.リポジトリデータのエクスポート

2.Oracle への移行
2−1.リポジトリデータベースの作成
2−2.VisualFrame 設定ファイルの編集

3.PostgreSQL への移行
3−1.リポジトリデータベースの作成
3−2.VisualFrame 設定ファイルの編集

4.DB2 への移行
4−1.リポジトリデータベースの作成
4−2.VisualFrame 設定ファイルの編集

5.VisualFrame リポジトリデータのインポート
5−1.リポジトリデータのインポート
5−2.リポジトリの新規作成

6.既存のリポジトリデータベースの停止

6−1.リポジトリデータベースの停止
6−2.一括起動バッチ(シェル)ファイルからの除去

本ドキュメントでは、本パッケージで使用されているHSQLDBで作成した(もしくは新規に作成する)
アプリケーションが参照するリポジトリデータベースを以下のデータベースに移行するための
手順について説明します。

Webtribe/VislalFrame で使用可能なデータベース、バージョンなどについての
詳細は、Webtribe/VislalFrame 共通リファレンスを参照して下さい。

データベース名称
本ドキュメントで使用するバージョン
本ドキュメントで使用するJDBCドライバ
Oracle
9.2.0
oracle.jdbc.driver.OracleDriver (TYPE4)
PostgreSQL
7.3.4
org.postgresql.Driver(TYPE4)
DB2
7.2.0
COM.ibm.db2.jdbc.net.DB2Driver(TYPE3)
【注 意】上記データベースのJDBC ドライバは、同梱されていませんので別途入手して下さい。

1.リポジトリデータのエクスポート
【補足】現在使用(開発)中のアプリケーションのリポジトリデータを
新しいリポジトリデータベース(Oracle、PostgreSQL、DB2)に移行したい方は
以下の手順を行って下さい。
(新しいリポジトリデータベースで新規のアプリケーションを作成される方 は
以下の手順を行う必要はありません)

(A)ToolClient のALL EXPORT起動
ToolClientを起動して、「Tools」メニューの「ALL Export」を選択して下さい。



(B)リポジトリデータの保存
ファイル選択ダイアログが表示されますので、任意のディレクトリに
任意のファイル名を入力して「保存」ボタンを押下して下さい。

以下のような画面が表示され、「リポジトリのエクスポートが正常に終了しました。」
というメッセ-ジが表示されれば完了です。




2.Oracle への移行

2−1.リポジトリデータベースの作成

環境に応じて適宜設定値を置き換えてお読み下さい。

(A)リポジトリ用表領域の作成
VF/Tomcat4.1/webapps/visualframe/WEB-INF/client/repository/db/
ディレクトリにある OracleSchemaVisualFrameRp.sql をもとに
表領域作成を行います。

SQLPlus を起動し、システムユーザでログインして下さい。



以下のコマンドで表領域を作成して下さい。
SQL> CREATE TABLESPACE VISUALFRAMERP DATAFILE  'C:\WEBTRIBE\DATA\VISUALFRAMERP.DBF' SIZE 30M
 AUTOEXTEND ON  DEFAULT STORAGE ( INITIAL 100K NEXT 100K MINEXTENTS 1 MAXEXTENTS UNLIMITED PCTINCREASE 0);


(B)ユーザの作成
OracleSchemaVisualFrameRp.sql をもとにユーザの作成を行います。

以下のコマンドでユーザを作成して下さい。
SQL> CREATE USER VISUALFRAMERP IDENTIFIED BY VISUALFRAMERP
default tablespace VISUALFRAMERP;


(C)権限の設定
OracleSchemaVisualFrameRp.sql をもとに権限の設定を行います。
以下のコマンドで権限を設定して下さい。
SQL> GRANT CONNECT,RESOURCE TO VISUALFRAMERP;



(D)リポジトリテーブルの作成

SQLPlus を起動し、(B)作成したユーザでログインして下さい。



VF/Tomcat4.1/webapps/visualframe/WEB-INF/client/repository/db/
ディレクトリにある oracle.sql ファイルを指定して、実行して下さい。

C:\tmp ディレクトリに本パッケージを設置している場合の例
(改行は含めないで下さい)
SQL>C:\tmp\VF\Tomcat4.1\webapps\visualframe\WEB-INF\
client\repository\db\oracle.sql


2−2.VisualFrame 設定ファイルの編集

【補足】本マニュアルでは、Oracle のJDBC ドライバファイル "classes12.zip" を
"classes12.jar" にリネームして、
VF/Tomcat4.1/common/lib/
ディレクトリにコピーして使用します。

(A)common.wdg の編集
VF/Tomcat4.1/webapps/visualframe/WEB-INF/conf/
ディレクトリにある common.wdg.oracle_sample をもとに Oracle 用の
common.wdg を作成して下さい。

47〜50行目(くらい)にあるToolJdbcDriver、 ToolJdbcUrl、ToolJdbcUser、
ToolJdbcPass の値を環境に合わせて設定して下さい。
<!--  ********************************************  -->
<!--  ******        Database Definision     ******  -->
<!--  ********************************************  -->
  <macro name="ToolJdbcDriver"  value="oracle.jdbc.driver.OracleDriver" />
  <macro name="ToolJdbcUrl"  value="jdbc:oracle:thin:@localhost:1521:ORCL" />
  <macro name="ToolJdbcUser"  value="visualframerp" />
  <macro name="ToolJdbcPass"  value="visualframerp" />


また、84行目くらいにある sqlxml の値を ${XmlConfPath}Sql.ora/
に設定して下さい。
<macro name="sqlxml"     value="${XmlConfPath}Sql.ora/" />

VisuakFrame (サーバ側)を再起動して下さい。再起動時にToolDBServer が
正しく起動していることを確認して下さい。


3.PostgreSQL への移行

本マニュアルでは、PostgreSQL で使用する文字コードが
"EUC_JP" であることを前提に記述しています。

既にPostgreSQLをインストールされている場合は、PostgrSQL オーナユーザ
(インストール)で、以下のコマンドを実行して文字コードを確認して下さい。
$ psql -l
List of databases
Name        |   Owner  | Encoding
---------+--------+----------
template0  | pgsql      | EUC_JP
template1  | pgsql      | EUC_JP
(2 rows)


まだ、PostgreSQL をインストールされていない方は、以下のデータベース初期化
コマンドで文字コードに"EUC_JP"を指定して下さい。
$ initdb --encoding=EUC_JP --no-locale


3−1.リポジトリデータベースの作成

環境に応じて適宜設定値を置き換えてお読み下さい。

(A)リポジトリデータベースのオーナユーザの作成

PostgreSQL オーナ(インストール)ユーザで以下のコマンドを実行して下さい。
$  createuser -A -d -P visualframerp
Enter password for user "visualframerp":(visualframerp と入力します

Enter it again:
(visualframerp と入力します
CREATE USER

visualframerpというユーザには、データベースを作成する権限を与えています。
新しいユーザを作成する権限の有無については任意です。
上記の -A オプションを -a に変えると新しいユーザを作成する権限が付与されます。

(B)データベースの作成
PostgreSQL オーナ(インストール)ユーザで以下のコマンドを実行して下さい。
$ createdb -U visualframerp visualframerp
CREATE DATABASE


(C)リポジトリテーブルの作成
PostgreSQL オーナ(インストール)ユーザで
VF/Tomcat4.1/webapps/visualframe/WEB-INF/client/repository/db/
ディレクトリにある pgsql.sql を指定して、実行して下さい。
(改行は含めないで下さい)
$ psql -d visualframerp -U visualframerp < VF/Tomcat4.1/
webapps/visualframe/WEB-INF/client/repository/db/pgsql.sql


3−2.VisualFrame 設定ファイルの編集

【補足】本マニュアルでは、PostgreSQL のJDBC ドライバファイル "postgresql.jar" を
VF/Tomcat4.1/common/lib/
ディレクトリにコピーして使用します。

(A)common.wdg の編集
VF/Tomcat4.1/webapps/visualframe/WEB-INF/conf/
ディレクトリにある common.wdg.pgsql_sample をもとに PostgreSQL 用の
common.wdg を作成して下さい。

47〜50行目(くらい)にあるToolJdbcDriver、 ToolJdbcUrl、ToolJdbcUser、
ToolJdbcPass の値を環境に合わせて設定して下さい。
(5行目と6行目は改行が入っていますが、設定時には改行を含めないで下さい)
<!--  ********************************************  -->
<!--  ******        Database Definision     ******  -->
<!--  ********************************************  -->
  <macro name="ToolJdbcDriver"  value="org.postgresql.Driver" />
  <macro name="ToolJdbcUrl"  value="jdbc:postgresql://localhost/
visualframerp?encoding=EUC_JP
" />
  <macro name="ToolJdbcUser"  value="visualframerp" />
  <macro name="ToolJdbcPass"  value="visualframerp" />


また、84行目くらいにある sqlxml の値を ${XmlConfPath}Sql.pgsql/
に設定して下さい。
<macro name="sqlxml"     value="${XmlConfPath}Sql.pgsql/" />

VisualFrame (サーバ側)を再起動して下さい。再起動時にToolDBServer が
正しく起動していることを確認して下さい。


4.DB2 への移行

4−1.リポジトリデータベー スの作成

環境に応じて適宜設定値を置き換えてお読み下さい。

(A)リポジトリデータベースのオーナユーザの作成
本マニュアルでは、
Linux の場合: db2inst1
Windows の場合: db2admin
をDB2 のオーナ(インストール)ユーザ とし、同ユーザのインスタンスに
"vfrp" というリポジトリデータベースを作成します。

(B)データベースの作成
DB2 のオーナ(インストール)ユーザでDB2コマンド行プロセッサーを起動して、
以下のコマンドを実行して下さい。
db2 => create database vfrp


(C)リポジトリテーブルの作成
VF/Tomcat4.1/webapps/visualframe/WEB-INF/client/repository/db/
ディレクトリにある db2.sql の1行目に以下の行を追加して下さい。

Linux の場合
connect to vfrp user db2inst1 using db2inst1

Windows の場合
connect to vfrp user db2admin using db2admin

DB2 のオーナ(インストール)ユーザで、以下のコマンドを実行して下さい。

Linuxの場合
(改行は含めないで下さい)
$ db2 -cf VF/Tomcat4.1/webapps/visualframe/
WEB-INF/client/repository/db/db2.sql


Windows の場合
  (改行は含めないで下さい)
本パッケージを c:\tmp に設置して実行している場合の例
> db2cmd db2clp db2 -cf c:\tmp\VF\Tomcat4.1\webapps\
visualframe\WEB-INF\client\repository\db\db2.sql


【補足】db2.sql は絶対パスで指定して下さい。
また、db2cmd にパスが通っていない場合は、
<<DB2インストールディレクトリ>>/bin
に 移動してから上記コマンドを実行して下さい。

4−2.VisualFrame 設定ファイルの編集

【補足】本マニュアルでは、DB2 のJDBC ドライバファイル "db2java.zip" を
"db2java.jar" にリネームして、
VF/Tomcat4.1/common/lib/
ディレクトリにコピーして使用します。

(A)common.wdg の編集
VF/Tomcat4.1/webapps/visualframe/WEB-INF/conf/
ディレクトリにある common.wdg.db2_sample をもとに DB2 用の
common.wdg を作成して下さい。

47〜50行目(くらい)にあるToolJdbcDriver、 ToolJdbcUrl、ToolJdbcUser、
ToolJdbcPass の値を環境に合わせて設定して下さい。
<!--  ********************************************  -->
<!--  ******        Database Definision     ******  -->
<!--  ********************************************  -->
  <macro name="ToolJdbcDriver"  value="COM.ibm.db2.jdbc.net.DB2Driver" />
  <macro name="ToolJdbcUrl"  value="jdbc:db2://localhost:6789/vfrp" />
  <macro name="ToolJdbcUser"  value="db2inst1" />
  <macro name="ToolJdbcPass"  value="
db2inst1" />


また、84行目くらいにある sqlxml の値を ${XmlConfPath}Sql.db2/
に設定して下さい。
<macro name="sqlxml"    value="${XmlConfPath}Sql.db2/" />

VisualFrame を再起動して下さい。再起動時にToolDBServer が正しく起動している
ことを確認して下さい。


5.VisualFrame リポジトリデータのインポート

【補足】既存のリポジトリデータを新しいリポジトリデータベースに移行したい
場合は5−1.の手順を行って下さい。
(1.の手順でリポジトリデータをエクスポートしておく必要があります)
他のデータベース(Oracle、PostgreSQL、DB2)で新規にアプリケーションを
作成したい場合は、5−2.の手順を行って下さい。

5−1.リポジトリデータのインポート
(A)ToolClient のALL IMPORT起動
ToolClient を起動して、「Tools」メニューの「ALL Import」を選択して下さい。


(B)リポジトリデータの読込み
ファイル選択ダイアログが表示されますので、1.(B)で保存したリポジトリデータファイル
を選択して「開く」ボタンを押下して下さい。

以下のような画面が表示され、「リポジトリのインポートが正常に終了しました。」
というメッセ-ジが表示されれば完了です。


5−2.リポジトリの新規作成

(A)ToolClient のALL IMPORT起動
ToolClientを起動して、「Tools」メニューの「ALL Import」を選択して下さい。


(B)リポジトリデータ(初期データ)の読込み
ファイル選択ダイアログが表示されますので、
VF/Tomcat4.1/webapps/visualframe/WEB-INF/client/repository/import/
ディレクトリにある visualframe0.jar を 選択して「開く」ボタンを押下して下さい。

以下のような画面が表示され、「リポジトリのインポートが正常に終了しました。」
というメッセ-ジが表示されれば完了です。


(C)WOMC のインポート
次にToolClient の、「Tools」メニューの「Webtribe OMC Import」
を選択して下さい。



ファイル選択ダイアログが表示されますので、
VF/Tomcat4.1/webapps/visualframe/WEB-INF/client/repository/import/
ディレクトリにある WedgeOmc.xml を 選択して「開く」ボタンを押下して下さい。

「リポジトリのインポートが正常に終了しました。」というメッセ-ジが
表示されれば完了です。


(D)OMC のインポート
次にToolClient の、「Tools」メニューの「OMC Import」
を選択して下さい。


ファイル選択ダイアログが表示されますので、
VF/Tomcat4.1/webapps/visualframe/WEB-INF/client/repository/import/
ディレクトリにある POmc.xml を 選択して「開く」ボタンを押下して下さい。

「リポジトリのインポートが正常に終了しました。」というメッセ-ジが
表示されれば完了です。



6.既存のリポジトリデータベースの停止

6−1.リポジトリデータベースの停止
他のデータベースにリポジトリを移行した場合は、本パッケージに
同梱されているリポジトリデータベースを起動させておく必要は
ありませんので停止させて下さい。

(A)Windows 版の場合
リポジトリデータベースのコンソールを閉じて下さい。
タイトルバーに "ToolDBExec.bat" と表示されているコンソールになります。

(B)Linux 版の場合
VF/hsqldb/bin/
ディレクトリに移動して以下のコマンドを実行して下さい。

# ./ToolDBExec.sh stop


6−2.一括起動バッチ(シェル)ファイルからの除去

(A)Windows 版の場合
VF/
ディレクトリにある StartVisualFrame.bat ファイルを以下のように編集(コメントアウト)
して下さい。
cd hsqldb\bin
# start ToolDBExec.bat
cd ..\..\Tomcat4.1\bin
start startup.bat
cd ..\webapps\visualframe\WEB-INF
sleep 3
start run.bat
exit



(B)Linux 版の場合
VF/
ディレクトリにある 1StartDB_Servlet.sh ファイルを以下のように編集(コメントアウト)
して下さい。
cd hsqldb/bin
# . ./ToolDBExec.sh start &
cd ../../Tomcat4.1/bin
. ./startup.sh


VF/
ディレクトリにある 3StopVisualFrame.sh ファイルを以下のように編集(コメントアウト)
して下さい。(11〜14行目くらい)
cd Tomcat4.1/bin/
./shutdown.sh
# cd -

# cd hsqldb/bin/
# ./ToolDBExec.sh stop