VisualFrame Ver1.0.4 ⇒ Ver1.1.0 移行処理には、以下の変更点を把握した上で行ってください。
VisualFrame Ver1.0.4⇒Ver1.1.0移行作業
- 現在のリポジトリを退避
    リポジトリ情報を念のため退避します。
    ツールより、ALLExport を実行し退避してください。
 
- 環境整備
    環境にて変更が必要なものは、実行エンジンjar、各種コンフィグファイルになります。
    新たに 環境を作成しなおす方が手間がかからないかと思います。
    ※データベース環境はそのままお使いいただけます。
 
    
- ユーザービジネスルールのコンパイル
    ユーザビジネスルールを、Ver1.1.0のエンジンを参照し、JDK1.4でコンパイルし直します
    以下は、コンパイルエラーが発生した場合での対応方法です。
    
    - jp.ne.mki.wedge.run.client.dialog.StandardDialogUI を使用し setUI している場合は削除
    StandardDialogUIはフォントを変更するのみの処理でしたが、Ver1.1.0ではデフォルトでConfigのデフォルトフォントが
    設定されるため、UIを設定しなくても同等のフォントになります。
    使用個所は、使用部分コードを削除することにより対応してください。
     
    - jp.ne.mki.wedge.rule.common.check.CheckExists#executeParameterSkip(int result) メソッド使用部分の削除
    このメソッドの変わりに、CAMC 実行リストの パラメータに 実行マクロを指定して下さい。
     
    - jp.ne.mki.wedge.run.client.control.Manager の firstOrderComponent (public変数)が削除されました
    この変数は画面起動時に最初にフォーカス取得するコンポーネントを指定していましたが、同等の機能を提供するものとして、
    getFrame().setFirstOrderComponent(componenet);
    Component comp = getFrame().getFirstOrderComponent();
    のメソッドが提供されましたので、こちらに置き換えてください
     
    - DetaInterfaceの getValue(),setValue(String value)のメソッドがdeplicateされました
    getValue,setValue のメソッドは推奨されないメソッドに変更されました。コンパイル時には 警告 が発生しますが、コンパイル自体は行えます。
    このメソッドのまま使用しても以前と同じ動作になりますが、同等の機能を提供するメソッドとして getString,setString の使用を推奨しています。
     
    - AbstractBusinessRuleクラスがdeplicateされました
    Ver1.0.4にて独自のルール作成時には、AbstractBusinessRule を継承して作成をしましたが、Ver1.1.0ではより明確に、よりたくさんの機能を提供できる目的で
    抽象クラスを別途提供されました。
    そのため、コンパイル時には 警告 が発生しますが、コンパイル自体は行えます。
    VisualFrameでは 以下の2つの継承先が新規に使用可能になりました。作成用途により選択します
    
    - jp.ne.mki.wedge.rule.base.AbstractClient
        クライアント情報(画面、コンポーネントなど) が使用可能なクラス
     
    - jp.ne.mki.wedge.rule.base.AbstractCommon
        データ周りの処理のみ使用可能なクラス。こちらを継承するとWebtribeサーバでも使用可能になります
     
    
    AbstractBusinessRule のままでも使用可能ですが新たな機能提供など行う場合には上記の新規作成抽象クラスに行いますので、よいタイミングにて移行
    をお勧めします
     
    - jp.ne.mki.wedge.run.client.data.Data のクラスを参照している場合
    jp.ne.mki.wedge.run.client.data.Dataのクラスは削除されました。この Dataクラスは Itemクラスと同等になります。
    Dataクラスを使用時は、データのVectorを参照するときに使用されているかと思われます。
    Vectorを参照するためには、
    Vector vector = item.getDatas();
    にて参照が可能になります。
    直接、内部Vectorにアクセスし、値を設定すると データに紐付いている GUIコンポーネント への更新が行われません。
    通常は 内部Vector へアクセスせず、Item でのメソッド、 getString, setString などをお使いください。
     
    
 
- WedgeOmc の インポート
    visualframe.war を解凍して展開されるファイル  WEB-INF\repository\import\WedgeOmc.xml を、ツールのメニュー Tools → Webtribe OMC Import により登録してください。
    WedgeOmc.xmlは各バージョンにより内容が異なりますので、必ずVer1.1.0用のものを使用してください。
 
- 定義情報の修正が必要なもの
    
    - 画面レイアウトの確認
        JDK1.3⇒JDK1.4ではマージンなどが変わる為、Ver1.0.4では綺麗に収まっていた文字などが、収まりきれなくなったりします。
        全ての画面を表示し確認してください。
     
    - 画面タイトルの×ボタンにより画面終了する場合の処理確認
        画面タイトルの×ボタンにより画面終了する場合、標準チェック、Afterイベントを実行し、エラーの場合には
        画面が閉じられないように変更されました。
        それにより、
        ■×ボタン終了時には チェックなどを行いエラーの場合には画面を閉じたくない
          画面の種類を Application,Dialog などにする
        ■×ボタン終了時には 何も処理せず終了したい(CANCELの扱い)
          画面の種類を ***_QUIT_ON_CLOSE にする
        のように変更してください。
     
    
 
- ユーザルールにてコーディング修正が必要なもの
    
    - 画面(JFrame,JDialog)に対して、KeyListenerを登録している場合動作しなくなります。(JDK1.4での変更のため)