平成19年10月18日

関係各位

Webtribe / Visual Frame の Windows Vista 対応についてのお詫びと方針変更のお知らせ

当社プロダクト Webtribe 及び Visual Frame の Windows Vista 対応に向けまして検証・修正作業を進めておりましたが、下記の通りリリース方針を変更せざるを得ない状況となりました。ユーザーの皆様には大変ご迷惑をお掛けすることとなり、ここに深くお詫び申し上げますと共に、ご理解を賜りますようお願い申し上げます。

1.総合的な状況と対応予定の内容

 Java Standard Edition の最新版は JDK 6 となっておりますが、Webtribe / Visual Frame を JDK 6 で動作させるためにはプロダクト内部のGUI 関連部分の修正が必要となります。しかしながら、JDK6では GUI周辺の変更が数多く行われているため、Javaアプリケーションに動作の違いが出てきております。当社の開発チームでは、この違いを吸収する為に様々な対応修正及び検証を重ねておりましたが、リリース品質を担保出来るまでには未だ至っておりませんでした。

 このような状況のもと、JDKの新しいバージョンであるJDK 7 Early Accessがリリースされました。このバージョンでは、JDK6での多くの不具合が解消されている上に、大きなメリットを期待出来る新機能が追加されていることを確認致しました。

 これを受けて、当社と致しましては、JDK6への対応をこのまま継続せず、JDK7への対応を優先させることによって、結果的により早く最新の機能を提供出来ると判断いたしました。

JDK7でアナウンスされている新機能とメリット

  • 追加API (New Filesystem API、Swing Application Framework 等)
  • Versioned JARs/Package Managerment
  • 言語仕様に新機能が用意され、コーディングがよりしやすくなる

JDK7対応バージョンのリリース予定

JDK7の正式バージョンのリリース後、出来るだけ早いタイミングでのリリースを計画しております。

2. Windows Vista の環境を使用される場合

 JDK5.0の最新リリースにおいてWindows Vistaへの正式対応が表明されましたので、Webtribe/Visual Frame でも今後Windows Vistaをサポートする予定です。現在の予定では年内にWebtribe/Visual Frame 1.2.0においてWindows Vista 対応の正式パッチをリリースする予定です。Windows Vistaを使用される場合はこちらをご使用下さい。

但し、Windows Vistaを使用される場合は、以下の点をご注意願います。

1)

JDK5.0 Update 10 以前のバージョンはサポートされておりません。 Windows Vistaを使用される場合はJDK5.0 の最新版(現時点では5.0 Update13) を使われることをお勧めします。

なお、JDK5.0 Update11 以降、Swingの動作で問題が一点見つかっております。 こちらに関しては弊社技術者サイト Developer’s Works内の「Ver1.2 サンプル&Tips」にある 「JDK1.5.0_10以上使用時のKey処理不具合を回避する」の項目にて 詳細がまとめられているため、 そちらをご参考下さい。

   
2) 当社で把握している現象や回避策、ノウハウなどに関しては当社のWEBサイトで公開していきます。(例えば、現状で把握できている現象としては、GUI 関連での IME 制御の動作差異などが既に挙げられております。)但し、今後出てくる不具合動作の状況によりましては、回避策が見出せない場合があることをご了承願います。
   
3) 印刷、JWS起動、ファイル選択ダイアログ、ソケット通信 などは、Windows Vista/OS と直接関連した処理であり、現時点では確認が取れておりませんので動作状況・影響範囲については十分な調査が必要と考えられます。

以上